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ミノリン教授のクリティカルな日々。いたずらターリーぬいぐるみ日記もいっしょ。 ★4月~9月までのドイツ研究滞在日記を半年遅れで掲載中です。 
by fantacl
リューベックで不思議な出会い
2009年4月26日記  そういえば、リューベック二日目の日曜日に、面白い人に会いました。 
※写真はリューベックの街角。
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人形劇人形博物館に着いて、見るより先に空腹を何とかしたいので、カフェでなにかケーキでも食べられませんかね〜と受付の人に言っていたときです。  ※写真は人形劇場外観。
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横から、「今日は! お一人で旅行ですか? ドイツはいかがですか?」と体格の良い50前後と思われる立派なひげをたくわえたオジサンが日本語で話しかけてきました。とても上手な日本語で、自分は日本に4年間いましたと話し始めました。   ※写真は人形劇人形博物館に展示されている様々な人形たち。
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彼は英国はウエールズの出身で日本文学と文化を専攻したそうです。今はハンブルクで仕事をしているけれども、85年から89年まで、最初の一年は北大で日本の研究、次の4年間は西武百貨店勤務だったそうで、「今までの人生の中で一番素晴らしいときでした」としみじみというのです。話が盛り上がりそうになったのですが、見たかった隣の人形劇場の公演が迫ってきていたので、名刺の交換をして分かれました。
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リューベックのプッペンテアター(人形劇場)は、Figurentheaterといって、建物の外側は16世紀のもので、内側は最近内装したらしく、すっかりモダンでした。50人ほどの小劇場に観客は大人が7人と、子どもは兄弟の一組二人だけでした。どうやら、ドイツ人は天気良い日は、外でバーベキューか日向ボコをしているので、薄暗い美術館や劇場などには好んで行かないということらしいです。
http://www.figurentheater-luebeck.de/
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"Die Gänsehirtin am Brunnen"という演目なので「泉のそばのガチョウ飼い娘」とでもいうのかな。一時間の公演は、男の子とリューベックらしく岩塩の話だっと思うので、どうも題名と内容が一致しません。影絵が基本の女性演者一人の舞台です。一人で語りから15cmくらいの人形を操ることまでをこなします。照明や音響、小道具などのサポートに若い男性がついていましたが、演じる基本は一人です。
http://www.1000-maerchen.de/fairyTale/920-die-gaensehirtin-am-brunnen.htm
伝統ある人形劇場、小さな舞台に心温まるゆったりとした演じ方、素晴らしくよく通る声に豊かな時間が過ぎました。
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さて、観劇後、人形博物館の方もじっくり見て、リューベック名物の門の中の博物館もしっかり見て、夕方になったのでベルリンへ帰るため駅に向かいました。そしたら、ホームでまたあの髭のオジサンに再会しました。
ぼくの仕事のパンフも渡して、ハンブルクまで約1時間、ずっと日本語で話しました。「あの時代の西武は絶頂期でした。堤社長に挨拶をするときは90度に体を折り曲げてお辞儀をしましたとか、挨拶は日本の美点です、ウエールズ人も同じです、ハンブルク人は本当に挨拶がひどいです」などなど、、、。
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フォトショップやイラストレーターで有名なアドビで、日本語と中国語でプログラムがちゃんと動くかどうかのテクニカルな仕事をしているそうです。次回ハンブルクへよることがあれば、是非自分のところへ泊まってくれとなかなか親切な紳士です。彼の名前はGolesworthyゴールズワジーさんで、ときどきウイルヘルム一世そっくりさん役として、仕事もしているそうです。
www.abeleri.com www.ungthumah.com www.majestaet.com
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次の日ベルリンで、郵便局に行った帰りに近所の歴史地区ニコライフィアテルをぶらぶらしていたら、日本人とおぼしき青年が一眼レフデジカメでしきりにあっちこっちを撮っているので、声をかけました。どこぞの大学院でナノの物理をやって日立勤務二年目だそうです。連休に有給をくっつけて10日間のオランダ、ドイツ、チェコ旅行だそうです。なんと、光で物性を調べる研究をしていたようで、作品パンフレットを見せたとても感激してくれました。
、、、というような感じで、犬も歩けば何とやらの日々です。
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by fantacl | 2009-11-05 07:48 | ドイツ滞在
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