ミノリン教授のクリティカルな日々。いたずらターリーぬいぐるみ日記もいっしょ。 ★4月~9月までのドイツ研究滞在日記を半年遅れで掲載中です。 
by fantacl
マイセンはアルブレヒト城に幽閉された飲んだくれのベドガー
2009年5月2日記 
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土日を利用し、ベルリンを抜け出して、今度は列車で2時間ほど南下したMeißenです。
2日の夕方の列車だったので、マイセンの宿に着いたのは夜の10時前でした。
ドレスデン経由でマイセンまでは3時間半かかりました。宿は一泊5000円の小さなGold-Grundホテルで、山の傾斜地にたっています。部屋は天井が半分傾斜して天窓が付いています。周りは豊かな新緑で、軽井沢のようです。
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今日は、朝8時半から夕方6時半まで、マイセンだけを散策しました。
マイセンは思ったよりも小さな街で、人口2万8000人位ということですから、私の故郷、群馬県の桐生よりず~っと小さく、隣の大間々くらいです。マイセン自体は900年頃から発祥した街だそうですが、1710年ころに、ザクセンの王様であるアウグスト二世強健王に使えた錬金術師のヨハン・フリードリッヒ・ベトガーが、お城で開発したのがヨーロッパ初となるマイセン磁器だったとう話が面白いです。  
 ※アルブレヒト城
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当時は、東洋の磁器、中国の景徳鎮や有田焼伊万里焼は西欧にとってはあこがれの芸術品だったということで、何とか自前で作れないかというのが大課題だったようです。後日、詳しい知人から聞いたところでは、諸国との戦いに使う軍資金を得るためにも磁器の自前開発生産が至上命令だったようです。この地方に産出するカオリン(カオリナイト・珪酸塩鉱物)を使うことで、1300度もの高熱焼成に耐える磁器が初めて出来たという話です。  ※↓飲んだくれ錬金術師のベドガー 
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※↓磁器の開発に成功して、アウグスト二世にお披露目するベトガー。だが彼は秘密保持のため幽閉されてしまう。
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錬金術師ベトガーは、この開発を大いに賞賛されたもの、機密保持のためにお城に幽閉された上に、錬金術などによる毒素の強い物質を扱っていたせいもあって37才で死んでしまうのでした。今日は、このお話の舞台となった、アルブレヒト城内を巡るのに半日かかってしまいましたが、内部の天井ゴチック装飾の見事さに圧倒もされました。
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1000年の歴史あるマイセンの街は、お城を頂点とする適度な勾配がとても古い石畳の路地をさらに魅力的な複雑な物にして見せてくれています。ゴシックやバッロックなどが混じった街並みは、なんとも見ていて飽きないのですが、やはり廉価な日用雑貨が高価なマイセンを圧倒しているようで、マイセン市経済はそれほど芳しいものではない様子で、至る所に廃屋や空き家が目立ちます。
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東西ドイツの統一ショックに加えて、中国産などの廉価品の蔓延、加えて昨今の不況は、トリプルパンチとなってこの小さなおとぎ話のような街を蝕んでいるようです。

明日は、朝一番で州立マイセン磁器工場にいきます。宿から目と鼻の先なのに、今日は街とお城に出かけた関係で、行けなかったのです。印象深いイントロのホームページがあります。
http://www.meissen.de/
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by fantacl | 2009-11-06 22:19 | ドイツ滞在
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